東洋医学について

 

東洋医学は「水の医学」

東洋医学は「水の医学」と言われます。

私たちの体は約60%が、水でできています。

東洋医学ではこの身体の60%を占める水の動きに注目しています。

鍼灸治療は、ハリでツボを刺激することによって、細胞の中に水を引き込んだり、血管を収縮させ血流を促したり、血管を拡張させ血管の中に水を引き込んだりして、血流が足りないところに血液を運ぶことも出来ますし、逆に体幹に血液が集まり過ぎてショック状態の時などは、四肢末梢に血液を送ったりして体の血流調整をすることに長けた治療法です。そういう意味で「水の医学」と言われています。

 

どのツボを使えばどこに、どれくらいの量、どれくらいのスピードで血液を運べるか、栄養を含んだ水を運べるか?を考えて、患者様の身体の血流を理想の状態に戻すことが、当院の鍼灸治療では主な目的となります。

 当院では、血流を理想の状態に戻し身体が治りやすい状態を作ってから、症状にアプローチしますので、治療効果が長く続きます。

 

病気の原因

東洋医学の考える病の原因は外因・内因・不内外因と言われます。

外因:気候、気温、湿度、風。菌、ウイルスによる感染症など身体の外からの原因でなる病。

内因:人間の怒、喜、思、憂、悲、恐、驚の七つの精神情志活動(いわゆる七情)がバランスを崩したときに病となる身体の内から原因でなる病。ストレス性の胃潰瘍などがあてはまります。

不内外因:内因でも外因でもない原因でなる病。

「飲食不節」・・・暴飲暴食、ジャンクフードなど、栄養が偏った食事、または栄養の不足しすぎても病気を起こす原因になってきます。

「過労」・・・過度な労働、労働環境の偏りなど(冷凍庫内作業や高温多湿環境での長時間労働)

「房事過多」・・・セックスのしすぎ

「外傷」・・・怪我、骨折、打撲などにより様々な症状を起こします。

「中毒」・・・毒キノコ、ふぐなど飲食物による中毒。有害物質を内服したためなど、薬物中毒に分けられます。

「遺伝」・・・性格、顔などが似るように体質なども受け継ぐことが多い

 

現代の日本の病

現代の日本の病は、ほとんどが運動不足暴飲暴食ストレス睡眠不足、スマホやインターネット、ゲーム,TV画面の見過ぎ、夜型にシフトした生活、偏った食生活、砂糖の過食、タバコの吸い過ぎ、酒の飲みすぎ、激しい気候の変動、クーラーによる慢性的な発汗不足で、自律神経で体温を上手く調整できない、暖房器具などで冬場に汗をかきすぎ細胞内脱水状態を形成したといったことにより、引き起こされています。

怪我、骨折、打撲、交通事故、絶叫マシンの振動なども、血を粘らせます。 血の粘りは様々な神経症状を発症させます。

思い通りに事が運ばない、何かに思い悩むことが長時間続けば精神的に体調を崩していくといったこともあります。

また継続しすぎた結果、身体の負担になってしまったサプリメントや薬の副作用というものも見逃せないでしょう。

こういった生活習慣を続けると、身体のあらゆる場所で血流障害が起こり、身体は様々な症状を引き起こします。

身体のだるさ、首や肩、背中、腰、あらゆる関節の痛み、コリ、しびれ、引きつり、麻痺、感覚異常など。

精神的には不安、不眠、躁鬱。

また血流形態をみると、動脈硬化、高血圧、高脂血症、糖尿病、または貧血、低体温、低血圧などを引き起こし、病院の血液検査でもいろいろ引っかかって、薬を飲み続けるという生活を送ることにもなりかねません。薬は体に都合の良い作用もありますが、身体にとって都合の悪い作用も引き起こします。この都合の悪い作用を副作用と呼んでいます。なるべく薬のお世話にならずに過ごせるほうが身体にはいいかもしれませんね。

だいたい現代の日本の病の原因はこういったところでしょうか。

「生活習慣病」という言葉が出てきたのは1996年ころからです。今では飽食の時代になりました。そして交通機関も発達し運動不足の方も増えています。皆さんの摂取カロリーから消費カロリーを引いてみるとどうなるでしょうか?毎日±ゼロで日々の生活を送れていますでしょうか?体の中で1日に摂取した食べ物が吸収排泄できなくなったものが現在の病を作っています。

江戸時代は男性で10~20キロ。女性や子どもでも10キロは最低でも歩いていたようです。身分の違いで変わりはしますが、食べ物も粗食でした。ではなぜそんな人たちが今の人よりも活発であったのか?

人の身体は飢えに対して対応できるように作られています。例えば人のホルモンで体を活発に動かそうするホルモンは5~6つあるのに対して蓄えるホルモンは1つしかありません。

現代の生活習慣病とは体の中で食べ物を足し算した結果の病が大半です。

 

次は解毒ということについて、考えていきましょう。

現代の生活スタイルは、どうしても体の中に毒素がたまってしまいがちです。そこで大事なのは、毒の排出法です。涙や鼻水、痰、咳なども毒を出している一つの形ですが、排出量は微々たるものなので、解毒に対する期待値はあまりありません。

 

人間の3大毒出しスタイルは、発汗と大便、小便です。

 

小便の回数、大便の回数はどうですか?量はどうでしょうか?食べた分だけ、飲んだ分だけ快適に毎日出ているでしょうか?

便秘気味の方、尿量の減っている方は発汗することが重要になってきます。汗腺が退化してしまっている人もいますから、個人的な発汗量は差があります。汗は大小便と違って自分の意志で出来る排毒法です。どれくらい動けばいいのかというと、週3回×連続30分歩行が最低ラインとなります。歩く速さは30分で3㎞、時速5~6㎞くらい。そのスピードで代謝が上がっていきますので、いろんな毒成分が汗と一緒に出ていきます。それに大小便がきちっと出ていることが理想の排毒スタイルとなります。

鍼灸治療は血液循環をよくすると共に、胃腸など内臓も活発にさせるので、治療後、大小便の量が増えて、排毒が促されます。

鍼灸治療と有酸素運動を組み合わせれば、さまざまな症状は改善していきます。

アクセス・治療院情報


三保鍼灸接骨院

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院長 坂本晴彦